宝来君、新西君と福岡へ。小生の6段位審査会練習の為と、野上先生の壮行会出席の為だ。8時に集合し出発。車で約5時間。到着後は14時から18時まで練習。久しぶりに野上先生の指導を仰ぐ。

指導1 まずは指定形、バッサイダイ。「(練習を)やってきたか、こんかったかは、一目見ればすぐわかるよ。」と、しょっぱなから厳しい言葉。小生、猫足立ちがどうも苦手。股関節が硬いのが最大の原因だろう。長年やって身に付いてる悪いクセをとるのもなかなかだ。自由形のニーセイシはそれほど修正箇所はない。(といっても、その2・3の修正箇所が大変なんですけど。)ゆっくりやる動作ほど難しいものだ。挙動が違ってスタートしても、極めは同じという動きがなかなか難しい。今回はビデオだけでなく、写真も撮ってもらう。静止画像で先生と自分の形を比べると、格段の差がある。

指導2 今日の練習は無事18時に終了。皆で原鶴温泉の老舗旅館「泰泉閣」へ。三島由紀夫も「運動の後のシャワーには、人生に於いて一等必要なものが含まれている。どんな権力を握っても、どんな放蕩の限りを尽くしても、このシャワーの味を知らない人は、人間の生きるよろこびを本当に知ったとは言えないであろう。」と言っているように、練習後の温泉は格別の味わいだ。いつもは風呂嫌いで、カラスの行水の小生でも、ここの温泉だけはいつも練習後の充実した気分で満たされる。

本堂 その後、近くの居酒屋へ。先生は11月イタリアへ日本武道団の一員として派遣が決まっている。体調管理のため酒も煙草も止められたそうである。さすがである。「先生、次回の随行員は私にお願いしますね!(今回は新野先輩が行かれる。)」「6段とってからよ。」「・・・ハィ・・。」温泉に飲み会付き、恵まれすぎた環境である。

指導3 先生はお寺のご住職。いつもなら道場2階に泊めていただくのだが、散らかっているということで今回は三十六畳大広間に。簡単に床につかしてもらえないのも、修行の一つ。「一晩や、二晩、徹夜してもどうもないやろが・・!」が口癖の宗家であられます。JKFan12月号の「目指せ公認段位!」の大下先生の記事にもあったように、一級資格審査員(公認八段位)の先生方は、「超人」なのである。多分に漏れずうちの宗家も・・。今日は24時で勘弁してもらいました。